2023年11月11日

小池百合子都知事の「学歴詐称」について

『週刊文春』2023年11月16日号で、小池百合子都知事が「カイロ大卒」という嘘をついているという実名告発について報じられています。もしも学歴詐称が事実であれば、かなりの問題だろうと思います。

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▲「週刊文春」2023年11月16日号、118頁

今のところ、学歴詐称の真偽は不明ですが、ネット上の全国知事会などのプロフィールを見ても「昭和51年10月カイロ大学文学部社会学科卒業」と明記されています。
また、小池さんの著書『3日でおぼえるアラビア語<第2版>』(学生社、1998年発行)のプロフィールにも「エジプト・カイロ大学文学部社会学科卒業。アラビア語通訳、テレビキャスターを経て現在、衆議院議員」となっています。
この本は25年前に出版されていますが、1992年の参議院選挙の時点で「カイロ大卒」を使用していたとすれば、31年も前からこの学歴を公言していたことになります。

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ちなみに『3日でおぼえるアラビア語』によると、アラビア語には方言がいくつもあって「ほんのすこし、ことばをかわしただけで、その人の出身地がいいあてられます。私など、エジプト方言まるだしで、『ユリコは、120%、エジプト人だ』といわれます」と書かれています(同書、13頁)。

それにしても、カイロ大学卒業ということが学歴詐称であれば、数十年間もそんな露骨な嘘を堂々と公言し続けることができるものでしょうか。
学歴が真実か否かを証明する決定的な根拠は、何といっても大学が正式に発行した卒業証書の存在や、大学側の公式声明などでしょう。
もしもカイロ大学が「小池百合子は当大学の卒業生である」と公式に認めれば、いくら怪しげな噂や「実名告発」があったとしても、学歴は事実となります。なぜなら大学は卒業証書の発行元ですから、それ以上の証拠はないと考えられるからです。

あくまでも真実は今のところ不明です。実名告発は勇気ある行動だとは思いますが、その内容を一方的に鵜呑みにすることも危険なことではあります。

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posted by むちゅう(江本武忠) at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 注目ニュース、記事などに関すること
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