統一教会の教理となっているのは、「統一原理」という理論です。
宗教団体の教理というのは、普通は「これを信じなさい」という感じかもしれませんが、統一原理の場合はちょっと性格が違うと思います。「信じる」というより「わかる」という印象です。
ただ、その内容が世間の常識からぶっ飛んでいるほど離れているため、すんなりと受け入れるには相当の精神的な壁が存在することは事実だと思います。
また、常識的に考えている事実との間にあまりにも大きな距離があるため、「そんなことを信じているなんて、あんたは統一教会で洗脳されているんだよ」と言われることも十分予想されます。確かに、そのように言う人の気持ちもよくわかります。
ところで、私が統一教会において統一原理の内容をきわめて正確に理解しておられると思う方の一人は、数学者の一松信博士(京大名誉教授、日本数学検定協会名誉会長、理学博士)です。
一松先生は数学の分野で多数の専門書を書かれていますが、一般向けの啓蒙書としては講談社ブルーバックスの「四色問題」が有名なのでご存知の方も多いと思います(この本は統一原理とは関係ないですが)。

(一松信著、「四色問題」)
一松信博士は統一教会の出版物の中で、統一原理について次のように述べておられます。
「統一原理は非常に強い影響力をもった思想ですから、統一教会を中傷する立場からみれば“洗脳”ということになるのかも知れません。それはその思想内容が余計なことを忘れさせてしまう魅力と深みを持っているという一つの証拠になります。時代を画するほどの強烈な思想運動というものは、平穏無事を旨とする世間一般から見ると、ずいぶんエキセントリックなものに映ります。社会的にいい評価は期待できません。特に日本のように、一つの枠からはみ出した人間が差別されかねないような社会であればなおさらのことです。」(「統一運動・統一教会に賛同する人々(日本)」の一松信博士を参照)
これは、なかなか統一原理の性質をよく言い当てていると思います。つまり、一般の人からすると「洗脳されている」と思われても仕方ないほどに、心を魅了する深い内容があるということなのでしょう。
それからもう一人、物理学者の池田和義博士(大阪大名誉教授、理学博士)の言葉も引用してみます。
池田博士は力学関係の専門書を多く書かれていると思いますが、一般啓蒙書としては講談社ブルーバックスから「図解・わかる相対性理論」という本を出しておられますので参考までに画像をあげておきます(もちろん、統一原理とは関係ない本です)。

(池田和義著、「図解・わかる相対性理論」)
池田博士は、光言社発行の書籍の中で統一原理についてこう述べておられます。
「私と統一教会との接触は、そして統一原理は、私がそれまで積み上げてきたものを、物の見事に体系的に跡づけてくれたのである。(中略)私の専門とする物理学の研究においても、自然法則を探求し深く突きつめていけばいくほど、唯物思想では到底量り知ることのできない自然界の神秘性が感動的に迫ってきて、神の存在を信ぜざるを得なくなってくるのである。(中略)さらに、統一原理がキリスト教でありながら、東洋的色彩を非常に濃く帯びていることも私にとって絶大な魅力である。このことによって、統一原理は従来のキリスト教が日本に広まることができなかったという失敗を十分に克服できる可能性を秘めていると私は確信する。」(福田信之編「21世紀の希望と統一運動」P.41-43、「統一運動・統一教会に賛同する人々(日本)」の池田和義博士を参照)
これもまた統一原理の性質をよく示すもので、ご本人の専門分野が何であれ、統一原理という観点から見直してみると、そこに新しく神の存在が感じられてくるような感覚が生じるのだろうと思います。
もちろん人によって感想は異なるとは思いますが、統一原理はあと数十年のうちに、世界の人々が絶対に無視できない理論として注目されてくるのではないかと私は考えています。