自民党の山本朋広衆議院議員が旧統一教会の大会(2017年5月)に参加した際に、創始者・文鮮明師の妻である韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁を「マザームーン」と呼んだことで厳しく追及されていましたが、その山本朋広議員が自民党支部長の選任会議で次の衆議院選挙における神奈川4区の支部長(事実上の公認候補)に決定したことが報じられています。
さらに記事によると、自民党の森山裕選対委員長は「統一教会とは一切の関係を絶って、今後も関係を持つことはないという誓約書を、県連の方にご提出をいただいております」と述べ、山本議員はJNNの取材に対し、「今後は旧統一教会との関係を全て断ちます」と書面でコメントしたとのことです。
しかし、違法な団体でない限り国会議員がどのような団体に参加しようが内心の自由や行動の自由に任せられるべきだし、ましてや特定の人物をどのように呼ぶかなど全く個人の自由であるべきでしょう。いつから自民党は北朝鮮労働党のように個人の内心まで統制する恐るべき政党になったのでしょうか。
岸田政権がやっている旧統一教会バッシングがきわめて異常なことであり、重大な憲法違反であるという事実について認識している国会議員は与野党問わずほとんどいません。
実際は岸田首相が「旧統一教会および関連団体と一切の関りを持たない」と言った時、門田隆将氏が「長い伝統を誇る自由民主党が憲法違反の“魔女狩り政党”へと堕ちた瞬間だった」と述べ(「月刊Hanada」2022年11月号/参考)、北村晴男弁護士が「頭おかしいんじゃないか、コイツ」と思ったと正直に告白しているように(「岸田首相の行動について「頭おかしいんじゃないか」と述べた北村弁護士」)、正常な憲法精神を持つ人々には岸田首相や自民党の異常さがわかっていたのです。
ちなみに米国務省は2023年5月15日、信教の自由に関する報告書を発表し、中国政府によるイスラム教ウイグル族へのジェノサイドを非難することと併記して、日本政府による旧統一教会への対応についても言及しています。
アメリカでは宗教の自由や人権に対する理解がきわめて深く、トランプ政権で政府の宗教顧問を務めていた著名なテレビ伝道師ポーラ・ホワイト牧師なども、旧統一教会(家庭連合)の韓鶴子総裁について「マザームーン」と呼んでいます。
以下、ポーラ・ホワイト牧師が家庭連合について述べたスピーチ(2022年11月12日)を引用しておきます。
(注:画像クリックで動画に飛びます)
▲ポーラ・ホワイト牧師(元米政府宗教顧問)のスピーチ(2022年11月12日)
「私だけでなく、世界の多くの指導者らが尊敬の念を表し、支持するマザームーン。そしてUPFや世界平和統一家庭連合は、日本を深く愛し、世界平和を実現する上で日本の役割を非常に重要に考えています。
私たちは日本の現首相(岸田文雄氏)と全ての指導者が信教の自由を守るという高い原則を支持してくれると確信しています。」